「なぜ子供たちに高価な一人一台端末を与えなくてはいけないの？」「国の施策なのに、保護者の負担が大きくて、本当に子供たちのためになるの？」等と思っておられる方もいらっしゃると思います。

　簡単に言うことは難しいのですが、身の回りに、家電等のモノにインターネット機能を付与した「IoT」や、遠隔操作可能な無人航空機「ドローン」、従来のシステムでは記録や保管、解析が難しい巨大で複雑な「ビッグデータ」、膨大な情報からコンピュータが自動的に解析・学習する「人工知能（AI）」等、次々に新しい技術ができ、さらにこれらを活用した製品やサービス等も日々生まれているからです。そういった時代の要請を受けて、新しい学習指導要領で「情報活用能力の育成」が位置付けられました。

　コンピュータを操作する技能は、情報活用能力の一部です。いろいろな教科で、いろいろな情報活用能力が育成できるようにカリキュラムが組まれています。費用がどうしてもかかってしまうのですが、一人一台の情報端末とインターネット環境がどうしても必要なのです。