手品師(5年生)
- 公開日
- 2024/06/28
- 更新日
- 2024/06/28
5年生
道徳の教材文「手品師」を読んで、考えたことを聞き合いました。「大劇場で出演すれば、多くの人のためになる。でも、どうして男の子との約束を優先したのだろう」という問題から、「両親のいない男の子はつらい思いをしている。手品師が約束を守らないと男の子はさらにつらい思いをする。だから、大劇場での出演を諦めたのだと思う」と言います。そこから「手品を喜んでくれた男の子を見て、手品師は売れていないひとりぼっちの自分と似ていると思ったのかな」という考えや「子どものために約束を優先する手品師は優しいと思う。でも、どうして約束を優先できたのかが、まだすっきりしない」と問題意識は続いています。
別の授業後に「先生、自分を優先するのか、友達を優先するのか、まるで『手品師』みたいなことが起こった」と言うのです。「僕は自分を優先してしまったから『手品師』みたいな優しさが出せなかった。でも、すごく迷った。自分を優先した結果、罪悪感がある。友達を優先する選択をすればすっきりしたのかもしれない」と語りました。くらしの中には、自分が「手品師」になれるのか、試される場面が多くあるようです。