自主的に学ぶ子供の姿から
- 公開日
- 2025/09/10
- 更新日
- 2025/09/10
お知らせ
「先生、昨日の夜、月見た?銅色だったんだって」 図書室の様子を見に行ったとき、Aさんが話しかけてきました。
「見てないよ。銅色ってどういうこと?」と尋ねると、Aさんは、9月8日は皆既月食だったこと、その関係で月が銅色に見える時間があったこと、その現象が起こったのは3年ぶりだったことを教えてくれました。そして、それを家族と一緒に見るために夜中の1時頃まで起きていたけれど、月は厚い雲に隠れていて、残念ながら見られなかったことを話してくれました。
Aさんが話してくれた一連の行動は、まさに「主体的に学ぶ子供の姿」でした。「Aさん、銅色の月を見ることができなかったのは残念だけれど、興味のあることについてたくさんの情報を集めたこと、実際に見ようとしたことって、立派な家庭学習だよ。すごいね」と伝えると、Aさんは驚いた顔をしました。自分では、これを家庭学習として取り組んだという意識がなかったようでした。
先日、保護者の皆様に文書「アクションプラン(7月まで)の結果及び学校評価アンケート(1学期)を踏まえた考察」を配布しました。今年度、本校では、重点目標の一つに「主体的に学ぼうとする子供の育成」を揚げています。それを数値で客観的に判断するため、アクションプラン「家庭学習において、毎月、自己目標を達成する子供の割合を80%以上とする」を設定し、取り組んでいます。現在のところ、数値的に達成することはできていますが、子供たちがもっと自信をもって「今月の目標を達成したよ」と言えるように支援していきたいと考えています。今回、Aさんに主体的に学ぶきっかけをくださったのは、家の方でした。さらに、元をたどれば学校での理科の学習だったのかもしれません。こうして、学校と家庭が連携を図り、それぞれの立場から子供にはたらきかけることが、子供のよりよい成長へとつなげていくことができるのだと思いました。
お子さんは今、学校で何を学習し、どんなことに興味をもっているかご存じですか。学校からは、またこのHPを通して発信していきます。ご家庭でも学校での出来事について話題にあげていただけると嬉しいです。
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