学校日記

令和6年度 卒業式 式辞

公開日
2025/03/18
更新日
2025/03/18

今日の保内っ子

 数々の思い出を胸に、保内小学校を巣立って行く39名の皆さん。

 本来であれば、「卒業おめでとう」と、お祝いの言葉を贈るところですが、創校150周年という節目の年を6年生として過ごした皆さんには、先ず感謝の気持ちを伝えます。


 今年一年間、皆さんは、

・声が嗄れるまで応援し、力の限り戦い抜いた「運動会」

・稲穂をモチーフとした人文字をデザインした「航空写真撮影」

・椿の花が咲き誇ることを願って植えた「記念植樹」

・全校みんなの夢を記したタイルを貼り合わせた「タイルアート」

・体育館中に素敵な歌声を響かせた「ミュージックフェスティバル」

・キーホルダーやボールペン、トートバックを販売した「記念品制作」

・ドッジボール大会や保内パーティー等を企画した「記念プロジェクト」

・昔の保内小学校について調べ、劇で発表した「記念式典」

など、創校150周年を祝う大切な行事や活動の全てに本気で取り組み、やり抜いてくれました。皆さんの頑張りのお陰で、保内小学校にとって大切な一年を滞りなく終えることができます。一年間、本当にありがとう。


 さて、入学してから6年間、皆さんは自分を磨き続けてきましたが、今後も、自分の無限の可能性を信じ、自分磨きを続けていってください。他の人と比べて、自分は力が劣っている、あの人のようにはできない、などと思う必要は全くありません。比べるべきは自分自身です。好きなことに夢中になって取り組み、昨日の自分よりも少し成長する努力を続けてください。


 また、これから先の人生、大きな壁に遮られ、苦しんだり、悩んだりすることが多くあります。そんなとき、壁をすり抜けるのではなく、壁を乗り越えるべく一歩踏み出してください。辛い経験であったとしても、壁を乗り越えようと努力した経験は、必ずや皆さんの未来を支える糧となります。

 立ちはだかる壁を恐れることなく、勇気をもって一歩踏み出し、自分磨きを続け、十人十色のウェルビーイングな人生を歩んでいってください。


 「令和」の時代とともにスタートした皆さんの小学校生活。3学期には、新型コロナウイルス感染症の影響で学校が休校となり、再開後も厳しい感染症対策や様々な制約がある中での学校生活が何年も続きました。誰も経験したことのない小学校生活を送る皆さんでしたが、どんな時も一番身近にいる家族の方々が、見守り、支えてくださいました。

 そこで、皆さんに最後のお願いがあります。今、手元にある私から受け取った「卒業証書」を、次は、皆さんから家族の方に「6年間ありがとう」と、感謝の言葉を添えながら渡してください。少し照れくさいかもしれませんが、最後のお願いです。


 保護者の皆様、本日は、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。今日の日の、この立派に成長された姿に心よりお慶び申し上げます。

 学校は、6年前の入学式でお子様をお預かりして以来、一人一人に寄り添い、教職員一丸となって精一杯支えてまいりました。これまで6年間、お寄せいただきました温かいご理解とご支援に深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 本日ここに、小学校6年間の課程を修了されたお子様を、確かにお返しいたします。


 結びに、本日は、PTA会長 山下 貴生様をはじめ、多数のご来賓の皆様にご臨席賜り感謝申し上げます。卒業後も、地域の未来を担う子供たちに手を携えてくださいますようお願い申し上げます。


 さあ、卒業生の皆さん、4月に出会って以来、皆さんと幸せな時間を過ごしてきましたが、いよいよお別れの時が近付いてきました。これからも常に正しい道、たゆまぬ道を歩んで行く皆さんの未来に、幸多からんことを心よりお祈しています。


 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。


 令和7年3月18日  

   富山市立保内小学校  校長  亀澤 誉