3月22日(金)修了式(校長式辞)
- 公開日
- 2024/03/22
- 更新日
- 2024/03/22
学校行事
おはようございます。
玄関先の芝桜が、ピンクのきれいな花を付けていますね。
立派な卒業式にしてくれて、ありがとう。
4月1日から、2年は最上級生(3年生)に、1年生は2年生(先輩)になります。心構えを作ってきて下さい。
めざす学校像:今日が楽しく、明日が待たれる学校 = 聡明
「なりたい自分をしっかりもって、なれる自分を増やしていこう」 = 勇気
めざす生徒像:互いのよさを認め、支え合う生徒 = 友情
これからも校訓を意識し、がんばって下さい。
2011年(平成23年)、13年前何が起こったか分かりますか?君たちは0歳か1歳だったと思います。東日本大震災です。(今年が元旦に能登半島地震がありました。)
今年は100回目の甲子園大会が現在も行われています。その2011年に行われた選抜甲子園大会で宣誓した岡山県の創始学園(今年も出ています)の元主将・野山慎介さん(30歳?)の言葉を紹介します。
宣誓。私たちは16年前、阪神淡路大震災の年に生まれました。
今、東日本大震災で、多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱいです。被災地では、すべての方々が一丸となり、「仲間」とともにがんばっておられます。人は「仲間」に「支え」られることで大きな困難を乗り越えることができると信じています。私たちに、今できること。それはこの大会を精一杯、元気を出して戦うことです。
「がんばろう!日本」。
生かされている命に「感謝」し、全身全霊で清々堂々とプレーすることを誓います。
(今でも、原稿を見ずにこの宣誓を話していました。すごい!13年たった今も!私は、原稿を見ていますが・・・・・)
野山さんは、現在、岡山県の市役所で働いています。野山さんは、人の役に立ちたくて、公務員として市役所で働くことを選択しました。野山さんは、訳あって、先週宣誓が決まったのは、大会8日前で、東日本大震災で野球をやって良いのか悩んだそうです。せっかくやるのだから精一杯やろうと決意しました。監督からは「1000回練習しなさい」といわれ、どうすれば気持ちが伝わるか24時間考え、常に口ずさんでいました。何人にも聞いてもらったそうです。
野山さんは、「仲間」「支え」「感謝」をキーワードとしてこのメッセージを考えました。このメッセージは当時も今も感動を呼び、称賛されています。
「仲間」「支え」「感謝」・・・君たちの周りで、何か思い当たることはないですか?
(人それぞれの考えがあると思います。)
私は、校訓の特に「友情」(互いのよさを認め、支え合う生徒)だと思います。
「仲間」「支え」「感謝」
この校訓はよくできているんですよね。例えば、仲良くなるために、相手の気持ちを考えて行動しますね。その際には、正しく考え、工夫しますよね。これは、「聡明」です。時には、人に間違っていることを教えてあげなければならないこともあります。「それはやり過ぎだよ。」とか「いじめでは?」この言葉は言いにくい。言うには「勇気」がいります。言いにくい言葉を言うときにはチャレンジが必要です。「勇気」です。(なりたい自分になるためだけではないですね。)
「友情」を築くために、「聡明」や「勇気」の力が必要です。呉中の「校訓」は実によくできています。これからの人生もこの言葉をよりどころとして、成長をすることを期待し、君たちの新たなチャレンジ「なりたい自分」を楽しみにして、話しを終わります。