10月28日(土)「『色が見える』ということ」続編
- 公開日
- 2023/10/28
- 更新日
- 2023/10/28
校長室から
先日は光の三原色について触れましたが、最近、これに関連した興味深い話に出会ったので紹介します。
「私の見ている赤色は、あなたの見ている赤色と同じなのか」
わりと多くのひとが一度は疑問をもつ問いらしいです。
かく言う私もその一人。若いころは教室で「どう思う?」と生徒に問いかけたりしたこともありました。
そして「分からない」というのがとりあえずの結論でした。
ところが最近偶然見た動画で、脳科学者の池谷裕二氏がこれについて触れていました。曰く「科学的には結論は出ています」と。
先に触れたように、私たちが赤色を感じるのは「赤色の光に反応する細胞」があるからです。しかし、「赤色の光に反応する細胞」には、人によって(正しくは遺伝子によって)血液型のように微妙な違いがあることが分かっていて、それらでは光の波長に反応するピークに違いがあるそうです。
つまり、私の目で強く「赤色」を感じているその光に、あなたの目はそれほどでもなく、私の目にはそれほどでもない色にあなたの目は強く「赤色」を感じているかもしれない、ということです。
「私の見ている赤色は、あなたの見ている赤色と同じではないかもしれないことは十分に考えられる」
・・・なかなか衝撃的ではありませんか?