11月23日(月) 勤労感謝の日(出典:wikipedia)
- 公開日
- 2020/11/23
- 更新日
- 2020/11/23
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国民の祝日に関する法律によれば、「勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝し合う」ことを趣旨としている。同法により制定された。
日本では古くから、天皇が新穀等の収穫物を神々に供えて感謝し、自らも食する「新嘗祭(にいなめさい)」という祭事が行われてきた。新嘗祭は、1872年(明治5年)までは旧暦11月の2回目の卯の日に行われていた。しかし、改暦の年である1873年(明治6年)になって、旧暦11月の2回目の卯の日は新暦の翌年1月に当たり、都合が悪いということで新暦で行うこととなり、同年11月の2回目の卯の日であった11月23日に行われた。
また、同年公布の太政官第344号によって、祭祀と同名の休暇日(休日)となった。本来、11月の2回目の卯の日は11月13日から11月24日の間で変動するが、翌1874年(明治7年)以降も祭祀・休日ともに11月23日に固定した。
第二次世界大戦後、新たに日本国憲法が制定され、祝祭日から国家神道の色彩を払拭するという方針のもとで、新たに祝祭日を選定し直すことになった。1947年(昭和22年)に召集された第2回国会で祝祭日の名称の全面的な見直しが行われる中、衆議院では新嘗祭が新穀の収穫に対する感謝の日であることから、それに代わる名称として「新穀祭」「生産感謝の日」等の案が検討された結果、「感謝の日」案が有力となった。その後の衆参合同委員会で、「感謝の日」では漠然としていて何に対する感謝か分からないという理由で「勤労感謝の日」と「労働感謝の日」の二つの案が出され、前者の案が有力となり、衆議院文化委員会において賛成多数で「勤労感謝の日」が採択された。
このように、勤労感謝の日は実質的に制定の前年までの新嘗祭を引き継いだ祝日である。そのため、11月23日は現在まで続いている固定休(休日)の中で最も長く続いている休日である。