「や・か・た」の「やさしさ」が、下に流れている授業
- 公開日
- 2020/08/21
- 更新日
- 2020/08/21
広田っ子NOW
2年生の教室では、算数の時間の途中でした。
次々と、黒板の前に出てきて自分の考えを発表しています。
その中の一人が、発表しながら自分の考えが分からなくなったのか、途中で止まってしまいました(勇気をもって発表しようとしたのです。それに、いい考えなのです)。
みんなは静かに待っています。でも、なかなか話せなくなってしまい、困っていました。
担任は、それをあたたかく見守り、「どんな考えなのか、わかるよって言う人いるかな?」と、みんなを見渡して言いました。
しばらくすると、一人の子が、「こんなんかも・・・」と言って立ち上がり、黒板の前に出て、考えを言い始めました。
でも、また詰まってしまいました。
それを見ていた、もう一人の子が「こんな考えかな?」と挙手をして、またまた黒板の所に出てきて式を書き始めました。
聞いている子たちは、一生懸命にその考えを分かろうとしています。
どう説明すればよいか困ってしまった子も、一生懸命に聞いていました。
この様子を見て、「や・か・た」の中の、「やさしさ」が子供たちの中にあるのだなあと感じました。それは、相手の勇気に協力しようとする「やさしさ」です。共に伸びようとする「やさしさ」でもあります。
また、そのような心が、学習を推しすすめる原動力の一つとなっているのだな、そして本当によい考えを探ろうとしているな(本物を求める)、と分かりました。
とても、うれしく感じました。
「かしこさ」の奥にある「やさしさ」が、授業の中でしっかりと見えたからです。
*「や・か・た」は、広田小学校の合い言葉で「やさしさ」「かしこさ」「たくましさ」のことを表しています。詳細につきましては、右欄の「広田小学校の教育」の各項目を参照ください。