学校日記

リモート授業に、思うこと

公開日
2022/02/25
更新日
2022/02/25

校長室から

 速星小学校では、リモート授業について今年度、先生たちが研修を積み、教室では子どもたちと先生で、1つの画面を共有して、互いの姿、声を視聴しながらの授業の体験を積んできました。この取組が、このコロナ禍で十分に効果を発揮して行くだろうと確信しています。
 驚かされるのは、先生、子ども、それぞれの適応の速さです。画面の前の先生も、画面に一覧に映っている子どもたちも、全くと言っていいほど、戸惑いが見られません。
 リモートに関しては、昨年来、いろいろな効果について、働く大人の世代でも話題になってきました。複数の人が、離れた場所から、コミュニケーションがとれることの便利さが特に注目されてきました。しかも、双方向に話したり、聞いたりできるのですから、ほんの数年前の生活では考えられなかった便利さです。

 ところが、ここに来て、改めて考えさせられることは、学校、教室にみんなが集まって、時間と空間を共有している従来の授業の魅力は何だろう?と言うことです。
 現段階のICTの機能では、全員が同時に声を発しながら、互いにその声を聞き合うという音楽科の合唱のような機能はリモートではなかなか難しいのです。また、リモートでは、体育科でのバスケットボールようにボールをパスし合うこともできません。
 このようなことは、あくまでも現段階のICT機能では難しいのですが、近い将来、まるで同じ空間で行動しているようなメタバースのようなICT機能での学習が可能になるかもしれません。現に、国の計画としては、今後、タブレット端末での個人の学習の記録を、継続して生かすような、デジタルベースの学習の蓄積も計画されています。

 益々、みんなで、学校、教室に集まるからこそ、できること、感じられることについて、授業の魅力を再発見していきたいと考えています。