全校放送による佐伯校長先生のお話(抜粋)
- 公開日
- 2020/05/29
- 更新日
- 2020/05/29
授 業
4月に令和2年度の学校が始まってすぐに臨時休業がスタートしました。実に49日間連続の臨時休業です。皆さんは49日間の臨時休業をどのように過ごしましたか?
先生方は、毎日出勤し、担任の先生は皆さんと電話連絡でお話ししたり、学習課題を作成したりして皆さんとの「つながり」を大切にして仕事をしていました。
そんな先生方との会話の中で、「堀中の生徒の姿をまったく見ない」と口々に話されました。49日間、事故や感染の報告もなく、1024名の皆さんが「本気」で感染拡大防止のために自宅待機し、取り組んでくれていたことを大変うれしく思います。
まさに本気で「堀中プライド」の「あたり前のことをサラッとやってのけた」皆さんのこと、先生方は誇りに思っています。ありがとう!
さて、今週1週間は分散登校をして、今日は6月1日からの学校再開のイメージをもってもらうために、分散ではなく一斉登校としました。
分散登校と比べると、かなり窮屈さを感じるかもしれませんが、日本海側1番の大きな堀川中学校では、教室を分けることができず、教室内でめいっぱい間隔をとってもらっていますが、これが限界です。ですので、本校では、「3密」のうち、「密閉」と「密接」の2つを、回避することで安全で安心して学ぶことのできる学校にしていきましょう。
また、来週からの学校生活では、朝の検温、1日中マスクを着用、こまめな手洗い、ソーシャルディスタンス、前向きでの給食や授業など、普段と比べると生活のしにくさを感じるかもしれませんが、感染を防ぐためには「あたりまえ」の行動ととらえ「さらっとやってのける」「堀中プライド」で、学校生活を送りましょう。1024人全員が気持ちを一つにして、安全で安心して学べる学校を作っていきましょう。
授業においては、「学び合い学習」や「班になっての実験、実習」「ペア学習」など、今までの楽しい学習スタイルをとることができません。 しかし、先生方には、手作りプリントや情報機器などを使いながら分かりやすく楽しい授業を、展開してもらいます。
休業中に予習などの課題をたくさん出しましたが、やれなかったとしても心配することなく、教科書の最初から、丁寧にゆっくりとスタートしてもらいますので、今年度は6月1日から授業がスタートすると思ってがんばってください。
スタートが2か月遅れとなってしまいますが、どの教科も慌てて一気に進むことはありません。安心して落ち着いて学習に取り組んでください。
もう一つ、みなさんがとても気にかけているのが部活動ではないでしょうか。運動部や文化部の皆さんにとっては、全国大会をはじめ地方大会も次々に中止となり、目標を見失い、活動意欲がなくなってしまっている人も多いのでははないかと心配しています。
確かに大会に出場して自分の力を確かめることは、部活動の1つの大きな目的かもしれません。しかしそれ以上に、皆さんにはたくさんのことを部活動を通して学んでもらっています。
「新しい仲間との出会い」「最後まであきらめない強い心」「チームとしての団結力」「励まし合い支え合う友情」などなど、部活動で、かけがえのない仲間と「本気」で練習してきたことで、学び、身についたことがたくさんのあるのではないでしょうか。たとえ大会はなくとも、今まで共に活動してきた仲間とともに最後まで、しっかりとやりとげていただきましょう。
1年生の皆さんは、活動再開の許可が出れば、早めの入部を考えていますのでもう少しお待ちください。
さらに学校行事の「修学旅行」「校外学習」「運動会」「学習発表会」「合唱コンクール」なども、気になっていることでしょう。実施できるかどうか現在検討中です。
それでは、1024人の堀中生の皆さんと69名の教職員の皆さん、6月1日からは、制限の多い学校生活になり、つらいスタートかもしれません。しかし、ずっと下を向いて行動していてはいけません。できる範囲で楽しい活動を生徒や先生方みんなで考え、前を向いて活気あふれる堀川中学校を作り上げていきましょう。
6月1日が令和2年度の始まりと思い、本気になって感染拡大防止取り組みながら学校生活を楽しいものに変えていきましょう!
1024の堀中生の「本気」が集まれば、越えられない壁はないと信じています。一緒に頑張りましょう!!!