最新更新日:2024/06/06 | |
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言葉は心を繋ぐ
運営協議会において、見守り隊のAさんから聞いたお話です。
Aさんは、中学年くらいのBさんが、自分のランドセルを集団登校の仲間に持たせる姿をしばしば見たそうです。じゃんけんで負けた方がランドセルを持つというは、私たちの小学校の頃もしたものです。 そしてある日、ランドセルを持たせた上に叩いたのです。じゃんけん遊びではなかったようです。「これはいけない。相手を傷付けてはいけないことを注意しなくてはいけない」と考えました。そこで、Aさんはどういう言葉で声をかければいいのか考えたそうです。 がつんと一発「ランドセルを持たせる上に叩くとは何てことをするんだ」と叱ろうか。しかし、あまり強いと言うと傷付けてしまうのでは心配になってきました。それとも・・・と、あれこれ考えているうちに子供たちが近付いてきました。Bさんは何かを察したのか、目を合わそうとしませんでした。そして、Aさんから出てきた言葉が、「学校まで、二人で仲良く行けよ。」でした。Bさんは思いがけない言葉に驚いたようでした。 その日を境に、Bさんはランドセルを自分で担ぎ、毎朝Aさんに挨拶をしていくようになったそうです。 もし、強く叱っていたら、Aさんの前ではランドセルを担いで通るでしょう。しかし、他の場所では担がせていたかもしれません。 叱られることを覚悟していたBさんが、Aさんが掛けた言葉によって、自分はどうすべきかを考えのではないでしょうか。その答えが、私の前を通る時も、自分でランドセルを担ぎ、挨拶をして通っていく姿にあると思っています。 地域の人が、大沢野小学校の子供を育てているという、とてもいい話でした。 令和6年2月17日 KF |
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