最新更新日:2024/06/07
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2024年度が始まりました。どうぞよろしくお願いいたします。

校長室からの独り言2 「学校は楽しい?」

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 入学式で、保護者の方々に二つのお願いをしました。一つは、学校から帰ったら、かけがえのない命を大切にした子供たちを抱きしめてやってほしいということ。これは、自他の命を大切にできる子供になることを願ってのことです。もう一つは、「学校楽しかった?」ではなく、「どんな勉強をした?」と、帰宅後聞いてやってほしいとお願いしました。学校は集団で生活する場です。思い通りにならないこともや嫌な経験も必ず存在します。それらすべてを良い勉強にするためです。
 いつの頃からか、学校は楽しいところ伝説がスタートしました。確かに、学ぶ楽しさや仲間と物事を成し遂げる楽しさ、仲間と時間を共有する楽しさ等々たくさんの楽しさがあります。しかし、仲間と学んだり遊んだり、生活を共にする中での結果として楽しい時間となるのであって、アミューズメントパークのように楽しい時間を目的とする施設とは異なります。入学当初、新鮮感も手伝い子供たちは目をキラキラさせて、「楽しかった!」と。しかし、一年、二年と時が経つうちに、なかなか楽しさを感じられない学習も出てくるだろうし、粘り強く頑張らなくてはならないこともでてきます。仲間との関係や付き合い方に悩む時もあります。そんなたくさんの勉強をしている時期なのに、単に楽しかったか否かという価値観だけで見てしまうと、たくさん悩んだり踏ん張ったりしている学びの過程を否定することになります。OECDの調査結果に、答えのない問題を子供たちに提示する割合が、日本の教育は欧米に比べて三分の一ぐらいだと出ています。答えがない、分からないということ、模索することは、素敵なことです。その過程に生きている実感、成長の喜びという楽しさがあることを教えてやりたいものです。

校長室からの独り言1 永遠の課題“あいさつ”

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 「あいさつをしっかりする子供たちです」と学校の子供たちの様子を語るのに、あいさつ代わりに使われる言葉です。“あいさつ”は、その人の印象を決める大切な要因となります。さわやかなあいさつをする人は、好印象をもたれることも多いでしょう。また、元気なあいさつを聞くとさわやかな気持ちになり周囲も明るくなります。昔は、朝家を出るとき、「しっかりあいさつしられ!」というのも定番で、“あいさつ”は、社会生活の基盤であり、人との関わりコミュニュケーションの初歩であり、大事なマナーとしてしつけられました。学校や地域でも、“あいさつ”の大切さを認識し、繰り返し繰り返し指導したり、背中で教育したり、あいさつ運動等の様々なテコ入れがなされながら、維持されている“あいさつ”文化です。
 しかし、どの地域の学校に赴任しても、同じ学校でありながら「あいさつをよくする子供たちです」という言葉と「ひとつもあいさつしない子供たちだ」という相反する意見を聞きます。教職員に子供たちのあいさつについて尋ねても、あいさつ○とあいさつ×が同数出てきます。子供たちといろいろなところですれ違うと、大きな声であいさつする子供、目を合わせて会釈する子供、すれ違いざまに小さく手を振る子供、うつむきぼそっと口を動かす子供、声が出せなくてバツが悪そうにする子供がいます。コミュニュケーションとして、しっかりと相手に伝わっている“あいさつ”かどうかといわれると半分は×です。あいさつという心のつながりをもとうとする子供の姿としては、大方○です。「あいさつ、伝わっている?」と聞く人はいません。伝わらないあいさつは、コミュニュケーションツールとしての体はなさないと言われればそれまでですが・・・。様々な人達とのつながりや関わりを感じている子供たの心の声は聞き入れてやりたいと。
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