最新更新日:2024/06/27
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2024年度が始まりました。どうぞよろしくお願いいたします。

校長室からの独り言10 慌てず、少しずつ、少しずつ・・

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 子供たちの絵を見ると、ものを捉えて描くことに関して、発達段階を疑うような幼稚な作品を見ることが多くなりました。上手下手ではなく、幼稚なのです。決して手抜きではないけど、幼稚なのです。図工の時間も確保され、このコロナ禍、黙々と一人学習ができる教科として重宝されたからか、様々な学校のHPにも図工の活動が多く紹介されています。今まで以上に時間が確保され指導もなされているのに、子供たちの作品が幼稚なのです。
 ものを捉えて描く絵は、図工の時間だけで捉え方が身に付くのではないということなのです。奥行きや立体感覚、ものの重なりによる距離感など、様々なものの見方や感覚は、様々な体験や仲間とのふれあいという、生活経験の中で育ってきていた側面が、このコロナ禍で欠如してしまったのです。子供たちや教員、保護者の責任ではなく、コロナが原因です。子供たちは、コロナの被害者に他なりません。このコロナの期間の生活経験の欠如は、アフターコロナとなっても一時で解消できるわけではないし、経験したから即座に身に付くものではありません。少しずつ、少しずつ、感じたことや考えたことを大切に、様々な経験を積み重ねる時間を確保しながら、今まで経験できなかったちょっとした感覚を少しずつ取り戻す必要があります。足りなかったからといって、急に注入すると体は拒否します。慌てず、少しずつ、少しずつ・・・。

校長室からの独り言9 日本人の美徳

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 コロナ感染症が7たびの流行となり、暑い季節ではあるもののマスクは必須アイテムとなっています。しかし、「コロナよりも怖い熱中症」と言われ、場面を考えての着脱、熱中症から命を守ることも要求されています。このマスク生活も、コロナ感染症の始まった時期はなかなか定着しなかったものです。特に下学年は、顎マスク、鼻マスクと言われ、どのようにしたら定着するのか知恵を絞ったものです。そのうちに、マスク生活があたりまえとなると、逆にマスクを外すことに抵抗感を示す子供も多くなっています。
 あたりまえのマスク生活に至った経緯を思い返すに、流行当初は子供はほとんどかからないが、高齢者はかかりやすく重症化しやすいということでした。そんな中、子供たちにとって、おじいちゃんやおばあちゃん達を守ることということが、マスクを徹底させた大きな要因だったように思われます。自分たちよりも、“人のために”という必要感を感じていった子供たちの心の内を考えるに、愛おしく感じます。家族の命を守りたい。そのためにという思いが大きな原動力だったのです。おじいちゃんやおばあちゃんがかかると大変だから、実家に帰省できないという、たくさんの若者達のニュースが後押ししていたように思われます。現代の子供たちは、・・・と、日本文化のよいところが失われてきている箇所を指摘されることも多いようです。しかし、“優しさや思いやり”、“人のために”という心根のある、このマスク集団の子供たちは、まさに日本人の美徳を備えているのではないでしょうか。
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