最新更新日:2024/06/21
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2024年度が始まりました。どうぞよろしくお願いいたします。

校長室からの独り言5 主体的に学ぶ文化

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 白黒だった教科書が、今は、ほとんどがフルカラー印刷となり、中にはキャラクターが登場しいろいろなヒントを話してくる教科もあります。表紙のデザインもかなりおしゃれで、心躍る楽しいものとなっています。大きさも、B5版が通常だった教科書が、A4版、それよりもワイドで見やすい教科書も出てきているのです。書き込みや巻末付録的なワークシートも付いている教科があるなど、年々工夫が凝らされ、意欲を沸き立たせ主体的に学習できるようにできています。これだけ整った教科書がありながらも、家庭学習を主体的に進める子供たちは少ないようです。特に、富山県の子供たちは、全国学力学習状況調査の結果を見る限り、教科書よりゲームの方がお好きなようで、かなり家庭学習の時間が少ないようです。
 かつて田舎の子供たちは、自然の中での数多くの体験がどんな勉強よりも貴重であると、受験戦争で塾へ通う都会の子供たちと差別化していたものです。しかし、自然体験や外遊び等は、いつからか都会の子供たちの体験教室となり、普段は田舎の子供たちも都会の子供たちと同じような生活となっています。そんな時代だから、自然豊かな環境をありがたいと思って、最大限に環境を生かす人達による文化が必要なのです。利根川進さんは、大沢野小学校時代を振り返り、とにかくよく遊んだと新聞の取材で答えています。小川や田んぼで思いっきり遊んだことが、思い返すと様々な学びの基礎となったと。本校の子供たちは、池や用水での生き物、蛙やタニシ、様々な虫や魚も友達です。時間構わず、たくさんの子供たちがそれぞれの興味と関心を自然の中から見つけています。教科書だけでは学べないたくさんのことを、自然に囲まれた地域の中で遊ぶ背中は主体的に学ぶ姿があり、ノーベル賞に向かっているのかもしれません。

校長室からの独り言4 黙働清掃

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 本校では、コロナ禍に導入された黙働での清掃活動を行っています。黙食に黙働、コロナ禍の産物のようですが、黙働を「落ち着き」を育む生徒指導の試みとして、学校の教育活動の柱と位置づけている学校もあるくらい、かなり前から大切にされている考え方の一つです。黙働清掃とは、心を成長させるための清掃で、「場所をきれいにする」だけではなく、「自分の心を磨く」という目的がありますと記してある学校HPもあります。一方で、黙動の教育的意義に否を唱える指導者も多く、校長が代わるごとにコロコロ入れ替わる学校もあるようです。
 コロナ禍、苦肉の策として導入された面もあり、にわかに定着していった本校の黙動清掃ですが、子供たちはその中に意味を見つけていっているようです。昨年度、美化委員会が黙働清掃定着に向けて校内各所にポスターを掲示したようです。その中の一つに「何で掃除の時に静かにするのかって?心をきれいにするためさ」と記されたポスターが廊下に貼られていました。委員会の子供たちが掲示したもののようです。考え込んでいる人も簡単に描かれた素朴なポスターですが、その奥深い言葉とさらっと描かれた人物のギャップに、また心惹かれます。さらっと描かれたポスターを見ていると、小難しく意義を考える先に、「やってみたら気持ちいいよ」と言われているように感じます。一生懸命に、黙々と掃除をしていて気持ちよく感じている子供たちの、そんな“きれいな心”を大切にしたいものです。与えられたことの中に楽しみやよさ、面白さを見つけていく子供たちは天才である。ただ、言われて黙って掃除しているのではないようです。
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