最新更新日:2024/06/13
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2024年度が始まりました。どうぞよろしくお願いいたします。

校長室からの独り言19  姿を変える!

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 給食のメニューに「打ち豆汁」がありました。打ち潰した大豆が味噌汁の具となっている食べ物です。丸々とした大豆ではなく、敢えて豆を潰しているのです。形は異様ですが、乾燥させ保存食とするために必要なようです。3年生は、総合的な学習の時間「大豆食品の研究」の中で、豆腐や豆乳づくり、きな粉づくり等を体験しています。国語の教科書に「姿を変える」という説明文があり、大豆が様々な形に姿を変えていく加工食品についての話を、実際に体験していっているのです。
 様々な食文化は、その土地の気候や風土の中で、生きる知恵として進化を遂げてきています。特に、長く雪に閉ざされた生活を送る北国には、様々な保存食があります。本田宗一郎が「発明はすべて、苦しまぎれの智恵だ」という言い方をしているように、漬物や干物、甘露煮や塩辛等々、生きるために必要不可欠な産物だったのかもしれません。そして、その知恵の積み重ねが食生活の可能性を広げ、現代のくらしを豊かにしています。フードロスも限りなく多い飽食の時代に生きる子供たちは、先人の知恵を追体験していく中で、食に対する意識をどのように見つめていくのでしょう。“いただきます”という日本人の食文化はたくさんの日本人の心を教えてくれるのかもしれません。

校長室からの独り言18  コロナ後遺症??

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 先日、教育誌を見ていたら、“学びの偽装”という怪しい言葉が目に飛び込んできました。東京大学名誉教授の佐藤 学先生のお話です。黙って真面目に板書をノートに写している。しかし、全く無表情で何も思考してないし、何も学んでいない状態を指すというのです。一見すると「落ち着いている」ようにも見えるが学びから逃走している姿らしい。一昨年、学年始めの臨時休校を経ての学校生活は、コロナに対しての情報も少ないこと、高齢者や基礎疾患のある方が罹患すると重症化しやすく命に関わることなど、不安が不安を呼んで、とにかく前を向いて先生の話を聞く授業。給食も全員前を向いて黙食。清掃も消毒作業等が必要だからと子供たちの手から離し、休み時間も友達と近づくから極力短縮。とにかく罹患しないように罹患しないように、しゃべらない、人と関わらない、除菌にマスク、ソーシャルディスタンス。子供たちの声が聞こえない学校となりました。
 少しずつコロナの情報が入り対応が変わったり、株も変異したりと状況が変化したにもかかわらず、まだまだ7波、8波と桁外れの罹患者の中、用心するなと言われても、すぐに元の生活には戻りません。先の“学びの偽装”も、コロナの後遺症かもしれません。とにかく静かに何かをしたふりだけしていればいい、活力のないコロナ禍の生活の中で、冬眠生活が始まったのかもしれません。教室での話し合いやグループでの議論、校外学習や様々な外部講師との体験学習、形は少しずつ戻ってきているものの、まだまだ冬眠から覚めない自ら学ぼうという姿が少ないのが現状です。中学校では、マスクを外せない子供が多いそうです。コロナの後遺症、なかなか治らないかもしれません。
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