最新更新日:2024/06/06
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2024年度が始まりました。どうぞよろしくお願いいたします。

校長室からの独り言24  “夢を・・”

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 戦後復興から、日本社会は大きな経済成長の波となった高度成長期。きらきらしていた高度成長期の中で一際輝く、空前のスーパーカーブーム。ランボルギーニ・カウンタックの跳ね上がる躍動感あるガルウイングドア、車体内部に格納されているリトラクタブル・ヘッドライト、憧れない少年はいなかっただろう。そんなスーパーカーに負けないスタイリッシュな車が、日本車にも数多く登場した。愛と風のように・・ケンメリと言われたスカイライン、初代セリカ、外車に負けない日本車。日本という国って、国土は小さいけど、すごい!と憧れ、日本の技術発展、経済発展を肌で感じていた少年期の私には、輝かしい夢のような世界が大人の中にありました。いつかは、クラウン。そうはならなかったが、少しでもいい車に乗ってみたかったし、そのためにしっかり働くという、仕事へのモチベーションが築かれたのかもしれません。
 昨年の始業式から、子供たちには“憧れられる人”になろうと呼びかけ、教職員にも子供たちが憧れる大人になろうと投げかけています。今の私たち大人は、キラキラした姿を子供たちに見せているだろうか。高度成長期の大人たちのように、大きな背中を子供たちに見せているだろうか。No.1の時代ではないのかもしれない。しかし、オンリー1として、夢を見続けられる大人として。憧れられる背中には、大きな夢を描いておきたいものである。そして、やらない、やれない言い訳を探す大人ではなく、やれる方法を探れる実行力で示せる大人になりたいと思い、ひとつ、自分に欲を出してみようかと・・・。

校長室からの独り言23  速いリズムが通り過ぎる時代!

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 コロナ禍を境に、一人一台端末が導入され、今では、ほとんどの学校で毎日のように端末を活用した学習が進められています。本校でも、下学年が端末を持ち歩き、意気揚々と学校探検やHP記者の取材活動を行っています。私たちが教員になった三十数年前、校外学習(社会見学)に使い捨てカメラをグループごとに持たせての、まとめの新聞や掲示物つくりは画期的でした。写真画像が残ることで、伝えたいことが子供たちの中で明確化になると共に、見る人に伝わりやすいまとめが作れるようになったものです。
 今の子供たちは、一台端末のカメラで必要な写真を撮り、自分が撮れなかったシーンは、仲間とクラウド上で共有し、それでも足りなければインターネットを介して必要な写真画像を簡単に手に入れます。そして、プレゼンソフト等を使い、写真の大きさを自由自在に変え、タイトルや本文をレイアウトしていきます。背景や文字色、文字フォントなども、簡単操作でつくりかえ見やすくしていきます。消しゴムや修正液で丁寧に消していた時代とは異なり、ディレートキーで一発消去。本当に子供たちは考えているのかと思うほど、素早く打ち込み、素早く再構成していきます。口をあんぐりして見入りながら、温もりは・・とか、無駄の中に・・とか、人の心だよ・・とか、走馬灯のように流れているはずの言葉さえも、子供たちのキーを打つスピードに追い越されていきます。速いリズムが通り過ぎる時代、子供たちには“子供の時間”にはしっかり立ち止ま欲しいものだと・・・。

校長室からの独り言22 食べるクラスは元気!

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 会話を楽しみながらの賑やかな給食には程遠いものの、グループでの給食が再開されました。コロナ禍、高学年が楽しい給食の放送等を工夫し、食を楽しめる時間に知恵を絞ってくれていました。しかし、対面での食事と一定方向を見ての黙食とは、食欲が違います。教員の配りきりで、残食を減らしてきたものの、笑顔の食べキリンとはいかなかったようです。飛沫感染という恐怖で、食缶に残った残菜を、勢いよくみんなで取りあうような光景を封じてきたのも要因かもしれません。
 おかわり自由、大食漢の子供たちが満足そうに食べている様子は、クラス全体に波及し、食する喜びを感じるさわやかで心地よい時間をつくります。特に、食欲が湧かない時期でも気持ちよく平らげる子供たちを見ていると、こちらも元気になってきます。食の時間の元気は、食後の休み時間の元気となり、仲間との関係も良好にしていくような気がします。1年生の担任の時は、給食開始時期に大食漢の6年生を派遣してもらい会食しました。食べることの楽しさを1年生の子供たちが感じれるような雰囲気づくりが大切なのです。地産の食材が豊富になったり、伝統料理が出たり、家庭では食べなくなったメニュー等も多く工夫された給食もたくさんです。給食が楽しみな子供もたくさんいます。宿題を忘れても、献立表を見てくることは忘れない子供たちもたくさんいます。そんな“食”を楽しみにできる賑やかな給食時間が、早く普通に戻ること、祈っています。

校長室からの独り言21  “しつけ”の糸は・・

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 本校の100年誌「沢小物語」に、明治時代の教育が紹介されています。その中に、小学校生徒心得なるものがあり、第一条は、毎朝早く起き、洗顔歯磨き、整髪後に、「父母に礼をすべし」と書かれ、第三条には、学校に行く時と帰った時は、「父母、長上に礼をすべし」と書かれています。あいさつの励行が大切な“しつけ”とされていたことが分かります。本校では、児童会を中心にあいさつ運動が行われ、子供たちが知恵を絞りあいさつの励行に努めています。あいさつ旗コンテストを行ったり、下学年をあいさつ運動に参加させたり、あいさつの日常化を図っています。
 小学校生徒心得第一条のように、身なりを整えて親御さんにあいさつをするというスタイルは、サザエさんのカツオ君が行っていそうですが、核家族化した現在の家庭では、パジャマを着たまま歯ブラシをくわえて、「おはよう」と寝ぼけ眼でぼそっと発するのが関の山かもしれません。朝、親子がすれ違っても、あいさつひとつ聞こえないこともたくさん出てきているのではないでしょうか。そうは言っても、朝から「あいさつしられ」とガミガミ言うのもねぇ・・・。という感じでしょうか。しかし、この一言が、大きな習慣を形成したり、人間としての立ち振る舞いの基礎となったり、“しつけ”の糸となるのです。子供は、育てたいようには育たず、育てたように育つ!と言われます。“しつけ”の糸は、子供を思う親の愛情という一つ一つの行動なのです。立派なことを教え諭すということではなく、一つ一つ愛情をもってまず行動するのです。
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学校行事
3/21 給食最終日
3/22 修了式
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