最新更新日:2024/06/06
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2024年度が始まりました。どうぞよろしくお願いいたします。

校長室からの独り言26  コミュニティ・スクール

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 ブラック企業の代名詞となった教員社会、かつてはもっとゆったりとしていたかもしれません。文部科学省は、(1)地域の子供は地域で育てる (2)先生を子供に返そうという趣旨で、コミュニティ・スクールの導入、地域協働本部の整備を図っています。部活動の外部、地域委託を想像すると分かりやすいでしょう。地域にはたくさんの人材や指導者がいて、その人たちが部活動を運営すことで、教員は、本来の職務である教科教育等に集中できる。つまり、子供たちとの授業や対話に時間をかけられるということです。学校が教育の中心だった名残からか、あらゆる問題を全て学校が抱え込む体質となってきた文化を見直し、教員の本来の職務である教育、学校の本来の目的である学びの場を確保しようということなのです。
 この校区は、令和4年度のコミュニティ・スクール導入前から、地域の子供は地域で育てる意識が強く、地域と六葉会(PTA組織)が協力し、見守り隊等による安全指導やあいさつの習慣化、地域による数多くのスポーツ少年団の設置、地域美術連合による子供たちの展覧会企画や芸術文化と親しむ企画、子供たちの可能性を広げる「風の子 夢ひろば」の企画運営、読み聞かせや緑豊かな町づくりによる情操教育、登校班の整備やトラブルへの対応等々、地域の宝である子供たちを地域で育て育む温かな地盤があります。私たち教員は、教育のプロとして、知・徳・体バランスよく未知の世界、多くの困難を打開できる力、子供たちの資質能力育成を目指し、地域や保護者のみなさんとベクトルを合わせていきたいと思っています。

校長室からの独り言25  一人一人の“あいさつ”の存在

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 あいさつについて、昨年度末のコミュニュティースクールで見守り隊にも数年にわたりご尽力いただいているKさんから伺った話を紹介します。「以前、風の子はあいさつができていないと発言したが、それを撤回させてくれ」と始まりました。
 見守り隊として、子供たちのあいさつが気になっていたので、自分から大きな声で率先してあいさつをする背中を見せようとKさんは実践されたようです。しかし、ほとんど返事がなかったり、小声での返事しか返ってこなかったりで落胆されました。思案したKさんは、子供たち一人一人の顔を見ながら、一人一人に届く声の大きさであいさつするように変えていかれたようです。そうすると、子供たち一人一人があいさつをするようになったというのです。大きな声で自分からあいさつをする子供、恥ずかしそうに頭をちょこっと下げる子供、様々ではあるが、あいさつというコミュニュケーションが始まったのです。Kさんが、登校班という集団に大きな声をかけていたあいさつを、一人一人に伝えるあいさつに変更したというのが、私たち教員にとっても目から鱗だったのです。
 学校は、教室での一斉指導で子供たちに投げかければ、子供たちは聞いているという、学校の都市伝説的なシステムに甘え、一人一人にしっかりと伝えようと努力しなくなっているのではないか。集団は、一人一人の存在で成り立っているという大事なことをKさんから教えられたような気がして、職員会で勇んで教職員に話しました。今、この記事を書きながら、職員会での私は、教職員一人一人の存在を意識し伝えていたか、自問しています。
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