最新更新日:2024/05/31
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2024年度が始まりました。どうぞよろしくお願いいたします。

校長室からの独り言28  “ピグマリオン効果”

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 自分たちで競技を考えた運動会を終え、自分たちで見学ルートを設定した金沢の社会見学を終え、6年生は日に日にたくましく最高学年となっています。そんな行事での育ちはもちろん、日々のくらしの中で、下級生のお世話や委員会活動等の自治的活動での、ほんの少しの頑張りや背伸びが、大きな大きな育ちとなっています。心理学では、「ピグマリオン効果」と「ゴーレム効果」いうものがあります。ピグマリオン効果とは、他者に期待されることによって成果があがる現象のことを指します。「ゴーレム効果」は全く逆です。6年生の成長は、そんな「ピグマリオン効果」によって加速していきます。
 本校のHPは、地域や家庭からの投稿を紹介できるようになっています。子供たちは、地域や家庭の中で育っています。その中で教えられたこと、自分で気がついたことを学習として、価値観や見方を広げたり、道徳心を培ったりしていきます。そんな芽やきっかけとなる瞬間が地域や家庭の中にたくさんあります。子供たちが成長する瞬間、気づきを顕在化する瞬間の子供たちのすてきな姿を互いに紹介し合い、子供たちの成長に大きな幸せと期待感をもって育てていけたらと思います。地域や家庭から学校に入る子供たちの情報は、99%悪い情報です。本校の子供たちの行動の99%が悪事では無いと思っています。「ゴーレム効果」に陥ることなく、子供たちのすてきな話をたくさん学校に入れて下さると、期待感が高まり、「ピグマリオン効果」によって加速していきます。ぜひ、満ちているはずの、ちょっといい話、地域や家庭からいただければと。

校長室からの独り言27    “お祭り”歴史

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 子供たちが、学級や学年で仲良くなるイベントを考えると必ず出てくるのが、“お祭り”企画です。たくさんの露天が並び、神輿や獅子舞、笛や太鼓の祭り囃子に心躍らせたことが、楽しい経験となり印象に残っているからでしょう。仲間との関係づくりに、楽しい経験の共有というのが理にかなっています。
 一方、“お祭り”は様々な地域の生活を映し出したように、五穀豊穣や大漁、家族の安寧を願った神事は、祈りであり感謝だった元来の目的が遺産化しているのも現代かもしれません。食物の保存冷凍技術も進み、年中同じような作物や魚が並び、季節を感じなくなる程、生活が変化してきています。また、様々な地域での季節や自然、風土に左右される仕事に就く人達も減り、その地域特有のみんなの“お祭り”の事情も変わってきました。そして、“お祭り”がもつ負の歴史も地方にはかつてあったようです。暮らしに困窮した地域では、口減らしのために子供を売り払う行為が、せめて賑やかな祭りの楽しさというどさくさに気を紛れさせながら涙なからに行われたことも少なくなかったようです。いずれにせよ、“お祭り”は、人の暮らしそのものであったに違いありません。子供たちが企画する“お祭り”は、今生きている子供たちが、人との関係をつくる大切な大切な暮らしのツールとして、現代人らしく活用しているのかもしれません。今も昔も、くらしの中で一番の難題を“お祭り”が、明るい祭り囃子の調べの中で解決してくれるのかもしれません。
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