最新更新日:2024/06/06
本日:count up25
昨日:154
総数:750589
2024年度が始まりました。どうぞよろしくお願いいたします。

校長室からの独り言31  温かな心持ちに・・お別れの会

画像1 画像1
 学校正門にある松の木が、夏の酷暑で抵抗力がなくなっていたところに、病気が入ってきたのでしょうか、青々とした葉が茶色くどす黒くなりました。夏休中のあっという間の出来事でした。校舎の写真のポイントとなる松の木です。倒木の恐れもあることから、根元から切り撤去されました。学校にとってシンボリックな木であり、長年児童玄関前で子供たちを迎えていた松の木に対して子供たちの思い入れが深いようで、感謝の気持ちを込めて、松の木のお別れの会が企画されました。
 松の木と正門、校舎の絶妙な配置に、この新校舎ができた時に植え込まれたのだと思い込んでいました。ですが、お別れの会を企画する子供たちと松の木の歴史について調べてみると、旧校舎の写真の中にも、この松の木が写っているではありませんか。昭和40年のアルバムの中にまだか細い、若い松の木が写っています。この松の木がいつからここに植えられたのかははっきりしなかったものの、子供たちにとっては、祖父母たちが子供の頃から児童玄関前に植えられていた木である事が分かりました。長年にわたり子供たちの登下校を見守っていた松の木に、歴史を感じると共に人とのつながりを感じていったようです。たかが松の木の撤去だと見過ごさなかった子供たちの感性は、一学期から積み上げてきた命の教育の成果であると共に、子供たちが生命に対しての畏敬の念を抱くことができる心の育ちを感じます。心優しい“風の子”たちを見守ってくれた松の木とはお別れとなりました。ひとつの命が途絶える寂しさを感じつつも、子供たちの温かな心持ちに心温かくさわやかな秋風を感じることができました。

校長室からの独り言30   “今時の若者”は・・・

画像1 画像1
 今時の若者は、我慢強さや粘り強さ等の非認知能力が不足していると言われます。この“今時の若者”というのはくせ者で、いわゆる”若者論”が流行りだしたのは1970年代の、戦争を知らない子供たちからかもしれません。まさに日本では、戦争体験のある大人と非体験の若者では、様々な考え方の格差は大きなものだったのでしょう。しかし、その後80年代には、新人類という異星人のような失敬な言葉で差別化を図る大人たちが存在するなど、中身がそんなに変わらない大人たちが差別化を目的に使っている言葉となり、大人と若者が五十歩百歩のような時代となってきました。ちなみに、古代エジプトのパピルスにも、“今時の若者”という記載があるとやら。
 冒頭の「今時の若者は、我慢強さや粘り強さ等の非認知能力が不足している」というのも、あくまでもイメージです。我慢が切れて犯罪を起こすのも、この時代若者に限ったことではないわけです。今時は、大人の方が堪え性がないと言われそうです。単に “今時の若者”という言葉を代名詞にしながら、今の世相が語られているのでしょう。子供たちの様子を見ると、我慢強さや粘り強さがないというのではなく、以前の子供たちと頑張り所が違うということはあるかもしれません。以前の子供たちは、大人の真似をしたがったので、大人が我慢強さや粘り強さを求めている場面に、しっかり答えていたような気がします。しかし、今時の子供は、自分のスイッチが入った時や事でしか、我慢強さや粘り強さを発揮しません。大人目線から言うと、ムラを感じたり、物足りなさを感じたりします。しかし、大人の都合に合わせないたくましさは、わがままにも見えるが自立心なのかもしれません。セカンドライフこそは自由に生きたいと願う大人たちの世相と同様に・・。
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
学校行事
4/4 着任式 始業式
4/5 入学式
富山市立大沢野小学校
〒939-2254
富山県富山市高内144
TEL:076-467-2288
FAX:076-467-2289