最新更新日:2024/06/07
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2024年度が始まりました。どうぞよろしくお願いいたします。

校長室からの独り言37   先入観!情報操作で

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 人の先入観について、以前マスコミで行った実験です。夜遅くに自宅へ帰る、近所付き合いのないご主人について、近所の人に正反対の2つの情報を流したときの反応の違いについてです。仕事の成果から世界的に優秀な賞を受けたようだと情報を流し、近所の人に人柄を尋ねたら、勤勉で夜遅くまで仕事に勤しんでおられる誠実な人だと。そして、言葉少なで奥ゆかしい・・・と人柄を評しています。反対に、犯罪者であるという情報を流してから人柄を尋ねると、夜もこそこそとしていて、あいさつをしても目を背ける感じで・・・と、まさに絵に描いたような悪人となります。
 夜遅く帰る、言葉数が少ないという事実が、全く正反対の情報が先入観となり、異なった人物評になるというのです。夜遅く帰るのが、勤勉と捉えられるのか、こそこそと捉えられるのか、1つの事実の点にもう一つの点によって異なったベクトルの線となります。子供たちの先生評もかなり先入観に左右されます。その先入観で、厳しい先生と怖い先生、同じ叱咤や懲戒でも、励ましなのか威圧なのか、教育的な意義が大きく異なってしまうのです。子供を正しく導くために、懲戒の背景にあるよりよくなって欲しいという願いを1つの事実の点にしたいものです。我が子をよりよくするために、怖くて嫌な先生という点にするのか、厳しくてよい先生という点にするのか、同じ点の情報を操作することで、我が子がよりよい見方を身に付けられるのであれば、我が子にとって得な点を選択したいものだと思う。

校長室からの独り言36    ぎりぎりの状態!

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 経済協力開発機構(OECD)が、日本の教員給与が加盟国の平均を下回ったとする報告書を発表しました。待遇面への戦略的投資によって教職の魅力を高めるべきだとの指摘です。近年日本では公立学校教員の採用試験の受験者数が減少し続けています。富山県は教育県でありながら、そのワーストの先頭を走っています。対策として、富山の魅力、富山の教員の魅力を県外の大学に発信したり、現役教員の生の声を伝えたり、かなり前から苦労しているようです。そして、やっと富山大学に教育学部も復活しました。しかし、教員離れに歯止めがかからず、再任用等の形で、退職した教員たちによって、ギリギリ数が合わせられているのが現状なのです。
 職業選択は、やりがいから有給休暇や育休、リフレッシュ休暇等の福利厚生が充実しているものを若者は選ぶ傾向があるようです。仕事の時間より、仕事以外の家族や自分の時間を大切にするのです。私たちの時代の仕事の活力となる家族の存在やプライベートの充実、仕事ができる環境を支えてくれた家族への感謝等という仕事のためが一義的だった時代とは異なります。私たち教員は、日々成長する子供たちと接する特異な職場です。子供たちの成長を見ていると楽しいし、もっとこう指導しようかと仕事のスキルアップのエネルギー源になります。仕事のやりがいや充実感は、日々の生活の生きている実感なのですが・・・。そんな教育界神話も価値観が異なった今、職業選択の決め手とはなりません・・・。子供たちのキャリア教育を担う学校に、明るい未来がなかったらいけないですよね。
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