最新更新日:2024/06/06
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2024年度が始まりました。どうぞよろしくお願いいたします。

校長室からの独り言42   必要不可欠な実践!

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 避難訓練での点呼、報告は大きな大きな声で行われます。その声の大きさに度肝を抜かれる1年生も多い。なぜこのような大きな声を出す必要があるのか、若手教員に問いかけたことがあります。若手教員一様に、子供たちに避難訓練の真剣さを伝えるためだと答えました。教員が訓練の大切さを背中で教えるためと思っているようです。つまり、教育者としての子供へのパフォーマンスだと思ってやっていたようです。
 しかし、大きな、大きな声を出すのは、本番のために必要不可欠な訓練なのです。火災等でグランドに子供たちが避難したときには、パトカーや消防車が素早く駆けつけてくれることが予想されます。心配された消防団や行政機関、地域や保護者、サイレンの音や人や車で騒然となるでしょう。そのために必要不可欠な点呼、報告だから、日常から非常時と同じ行動を取るよう心がける必要があるのです。小学校では、月に一回必ず避難訓練を行います。火事、地震、不審者等々状況を変えながら訓練を行い、必ず反省をし本当に実践的だったかどうか見直します。情報とたくさんの想像を巡らしながら、命を守ることを考えます。それが、子供たちと命の大切さについて考える素地となります。命の教育は、単なるパフォーマンスではなく、必要不可欠な実践なのです。

校長室からの独り言41    本物の!素敵な人に

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 ある実験で、ある人物を彫刻家がつくった塑像(粘土で作った像)と3Dプリンターでつくった像と、どちらが似ていると感じるかというものがありました。どちらが似ているかであれば、凹凸一つ一つまでデーターで読み込み再現している3Dプリンターが負けることはありません。しかし、この実験は、“似ていると感じるか” という実験なのです。何度かこのHPで書いた、再現ということと重なります。ある人物を3Dプリンターが克明に再現しているに違いありません。なのに、似て見えるのは、彫刻家がつくった塑像という結果は興味深いものです。
 私たちは、人を単に形だけを捉えているのではないのかもしれません。立ち振る舞いや言葉遣い等々を含め、様々な感覚を働かせて人となりを見ているのです。その人の優しさやたくましさ、繊細さ等の人となりを含めて、その人を見ているのです。彫刻家がつくった塑像には、彫刻家が感じた人となりが表現されているから、3Dプリンターよりも似ていると感じたのかもしれません。逆に言えば、格好良さやイケメンは、見た目だけでなく、立ち振る舞いや言葉遣い等々を含め、様々な要素が複合的に関わるに違いありません。鏡を見て、見てくれだけにどれだけ時間をかけても、中身を磨かなければ、本当に格好いい人にならないのかもしれません。立ち振る舞いや言葉遣い等の自分磨きが、本物の素敵な人になる近道に違いありません。

校長室からの独り言40   戦争と平和

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 戦中、多くの画家が戦争の記録を描くために戦地に赴いていたようです。その絵は、カメラのファインダーを通して見たものよりも、画家の心を通して感じたことが表現され写真以上に悲惨さを物語ったと言われます。未だにその悲惨な情景が反日感情や被害者遺族への配慮から公開できずに、美術館に仕舞われているものもあるようです。戦後の約80年の間に、日本は経済的復興を遂げ、当時口にすることができなかった、戦地に赴く人々、そして残される家族の悲しみや苦しみも、国家や国政への不満や意見も訴えることができる平和な時を日本人は迎えています。
 そんな中、「ちいちゃんのかげおくり」「一つの花」「ヒロシマのうた」等、国語教材の中に戦争教材があります。戦争背景が子供たちと遠くなり、想像の及ばない昔話となり、教材としての役割が果たせないということから、国語教材や資料として削減されていくこともあるようです。語り部の方のお話や戦中の写真やビデオ、手紙等々を使い、少しでも背景を感じながら、ちいちゃんやゆみ子等の心情に迫ろうとしています。反面、遠くなったと勘違いしていた戦争が、世界中に・・・日本にも。兵器、武器、弾薬を供給していることが、平和のためという皮肉で不可解な人間社会、風化させてはならないものを、今生きている私たちが大きな眼を開いて見極めて確実に残し続ける、考え続ける責務があるに違いありません。
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