学校日記

校長室からの独り言36    ぎりぎりの状態!

公開日
2023/12/01
更新日
2023/12/01

風の子情報社 校長室からの独り言支局

 経済協力開発機構(OECD)が、日本の教員給与が加盟国の平均を下回ったとする報告書を発表しました。待遇面への戦略的投資によって教職の魅力を高めるべきだとの指摘です。近年日本では公立学校教員の採用試験の受験者数が減少し続けています。富山県は教育県でありながら、そのワーストの先頭を走っています。対策として、富山の魅力、富山の教員の魅力を県外の大学に発信したり、現役教員の生の声を伝えたり、かなり前から苦労しているようです。そして、やっと富山大学に教育学部も復活しました。しかし、教員離れに歯止めがかからず、再任用等の形で、退職した教員たちによって、ギリギリ数が合わせられているのが現状なのです。
 職業選択は、やりがいから有給休暇や育休、リフレッシュ休暇等の福利厚生が充実しているものを若者は選ぶ傾向があるようです。仕事の時間より、仕事以外の家族や自分の時間を大切にするのです。私たちの時代の仕事の活力となる家族の存在やプライベートの充実、仕事ができる環境を支えてくれた家族への感謝等という仕事のためが一義的だった時代とは異なります。私たち教員は、日々成長する子供たちと接する特異な職場です。子供たちの成長を見ていると楽しいし、もっとこう指導しようかと仕事のスキルアップのエネルギー源になります。仕事のやりがいや充実感は、日々の生活の生きている実感なのですが・・・。そんな教育界神話も価値観が異なった今、職業選択の決め手とはなりません・・・。子供たちのキャリア教育を担う学校に、明るい未来がなかったらいけないですよね。