校長室からの独り言43 大人への道を!
- 公開日
- 2024/03/13
- 更新日
- 2024/03/13
風の子情報社 校長室からの独り言支局
74名の子供たちが巣立ちます。小学校という一番長い期間所属する学校を卒業します。入学した頃の甲高い声が、大人びた低い声に変わる子供もいます。体の成長と共に、心も大きく大きく成長し卒業します。入学した頃は、お父さんやお母さんが一番から、先生が一番、そして友達が一番となってきます。入学した頃はお母さんの手を離さなかった子供が、友達と手を携え卒業していきます。
他の校種は座学が多いのに比べて、小学校は活動も多く教科内容も、知識以上に考え方や学び方を含めた感覚的な理解も含まれるので、一概に知識が多くてもそれだけでは太刀打ちできません。しかし、不思議だなぁという学びのスタートとなる大切な芽を小学校のうちに絶対に摘み取ってはならないのです。今年度の卒業生は、総合の学習や委員会活動の場で、たくさんのイベントを考えてきました。実現できたものもあれば、実現できなかったものもあります。しかし、こんな働きかけをしたら、学校生活がよりよくなるだろうかとか、こんな働きかけをしたら、家族や地域が仲良くなるだろうかと、学校や地域社会のことをたくさん考え、いろいろ思いを巡らせました。この経験は、地域社会への参画意識となって開花するのではと思っています。また、自分の周りに存在するたくさんの人を意識し、たくさんの人に見守られ育ってきた自身の幸せを感じ、肯定感を高め、様々な事にチャレンジできる大人への道を歩んでいってくれると信じています。