校長室からの独り言42 必要不可欠な実践!
- 公開日
- 2024/02/28
- 更新日
- 2024/02/28
風の子情報社 校長室からの独り言支局
避難訓練での点呼、報告は大きな大きな声で行われます。その声の大きさに度肝を抜かれる1年生も多い。なぜこのような大きな声を出す必要があるのか、若手教員に問いかけたことがあります。若手教員一様に、子供たちに避難訓練の真剣さを伝えるためだと答えました。教員が訓練の大切さを背中で教えるためと思っているようです。つまり、教育者としての子供へのパフォーマンスだと思ってやっていたようです。
しかし、大きな、大きな声を出すのは、本番のために必要不可欠な訓練なのです。火災等でグランドに子供たちが避難したときには、パトカーや消防車が素早く駆けつけてくれることが予想されます。心配された消防団や行政機関、地域や保護者、サイレンの音や人や車で騒然となるでしょう。そのために必要不可欠な点呼、報告だから、日常から非常時と同じ行動を取るよう心がける必要があるのです。小学校では、月に一回必ず避難訓練を行います。火事、地震、不審者等々状況を変えながら訓練を行い、必ず反省をし本当に実践的だったかどうか見直します。情報とたくさんの想像を巡らしながら、命を守ることを考えます。それが、子供たちと命の大切さについて考える素地となります。命の教育は、単なるパフォーマンスではなく、必要不可欠な実践なのです。