校長室からの独り言41 本物の!素敵な人に
- 公開日
- 2024/02/13
- 更新日
- 2024/02/13
風の子情報社 校長室からの独り言支局
ある実験で、ある人物を彫刻家がつくった塑像(粘土で作った像)と3Dプリンターでつくった像と、どちらが似ていると感じるかというものがありました。どちらが似ているかであれば、凹凸一つ一つまでデーターで読み込み再現している3Dプリンターが負けることはありません。しかし、この実験は、“似ていると感じるか” という実験なのです。何度かこのHPで書いた、再現ということと重なります。ある人物を3Dプリンターが克明に再現しているに違いありません。なのに、似て見えるのは、彫刻家がつくった塑像という結果は興味深いものです。
私たちは、人を単に形だけを捉えているのではないのかもしれません。立ち振る舞いや言葉遣い等々を含め、様々な感覚を働かせて人となりを見ているのです。その人の優しさやたくましさ、繊細さ等の人となりを含めて、その人を見ているのです。彫刻家がつくった塑像には、彫刻家が感じた人となりが表現されているから、3Dプリンターよりも似ていると感じたのかもしれません。逆に言えば、格好良さやイケメンは、見た目だけでなく、立ち振る舞いや言葉遣い等々を含め、様々な要素が複合的に関わるに違いありません。鏡を見て、見てくれだけにどれだけ時間をかけても、中身を磨かなければ、本当に格好いい人にならないのかもしれません。立ち振る舞いや言葉遣い等の自分磨きが、本物の素敵な人になる近道に違いありません。