校長室からの独り言18 発想を変える!見方を変える!!
- 公開日
- 2020/11/27
- 更新日
- 2020/11/27
校長室から
ソーシャルスキルトレーニングに、相手が短所と思っていることを長所として伝えるものがあります。例えば短気で喧嘩っ早い人に、「気持ちをストレートに情熱的に物事に取り組む、本気を感じる人ですね・・・」と。同じものも、見る方向や見方が変われば全く異なります。多面的なものの見方は、人の心を豊かにします。発想の転換という言葉に置き換えられるのかもしれません。同じものでも、見方を変えることで、それを見ている自分の心根が変わってきます。批判的なものの見方を続けているうちに、物事を否定的に捉え他者の責任にしていく醜い自分になっていくこともあれば、逆に批判的なものの見方を自己の振り返りとすることで、より自分を高める視点を身に付けることもあります。
また、同じものも、基になる経験が異なると、見え方が異なります。先日、三年生が“天瀬の森”についての話をして欲しいと言うことで、校長室にある三十数年前のアルバムをもって出かけました。長い話よりも簡潔にと思い「五分で終わるよ」というと、子供たちの反応は、「校長先生は、総合の勉強が嫌いなの?」という冷ややかな反応でした。子供たちにとって、話を聞きたくて聴きたくてたまらない状況なのに、「五分で終わるよ」は、話を端折るように見えたのかもしれません。子供たちは、長い話を聞くことが苦手であろうという先入観から、子供たちへの対応のレベルを落としたり、幼稚な表現をしたりしてしまうことがあります。しかし、子供たちの可能性を信じたならば、大きな期待や大きな願いを子供たちにかけて話をしてやることができたのにと・・・。見方を変えなければと反省でした。