学校日記

校長室からの独り言42 これを学力と

公開日
2022/03/09
更新日
2022/03/09

校長室から

  • 2752308.jpg

https://swa.toyama-city.ed.jp/toyama043/blog_img/53376786?tm=20241226102104

 前回お話しした、多面的・多角的見方は、『学校教育グランドデザイン 全ての学習の基盤となる力』として、天瀬プランで保護者の方々にお伝えしている、キーとして育てたい資質・能力=学力です。多面的・多角的見方は、未来を担う子供たちに身に付けてほしい6つの資質・能力の一つとして本校で大切にしているものです。
 例えば、社会科の「戦国の三人の武将」中で、信長、秀吉、家康を比較していきます。三人の性格を象徴的に表した、「ほととぎす・・・」をきっかけに、短気な信長という見方をもちます。しかし、学習を進めるうちに、信長の頃と家康の頃の日本中の諸国の様子の違いに目を付け、スピーディーに決断せざる得ない信長の苦悩やそうせざる得なかった時代背景など、多方面の情報をつなげながら信長の性格を見ていくようになります。どの事実とどの事実をつなげ、その時代の状況をどのように想像するかで、全く見え方が異なってきます。図工や音楽といった表現教科では、鑑賞等を通して互いの表現への思いを比べることで、見方や考え方の違い、伝え方の違いなど多様性を感じていきます。体育や道徳、学級活動等、勝負や生活を元にそれぞれの違いを感じることで、個々の感じ方や思いの違いから人間の多様性を感じ広げていきます。各教科で、知識や技能が授業で身に付けます。しかし、それ以上に、将来社会に出たら役に立つ、見方や考え方を広げていく、多面的・多角的な物の見方というキーとなる資質・能力の育成を意識し、子供たちの未来のために授業が進められているのです。