校長室からの独り言22 子育ては難しい!
- 公開日
- 2021/02/15
- 更新日
- 2021/02/15
校長室から
子育ては難しい。テニスの世界女王となったヒンギスは、自分が世界一になれたのは、母親がご褒美をくれなかったからであると語っていた。一つご褒美をもらったら、もっとすごいご褒美が欲しくなる。そのうちに、ご褒美に飽きて、やる気にはならないが、いつもめいっぱいの賞賛は、心を満たし、次の頑張りにつながったと語っています。私たちは、そんなことを思いながら、いつの間にか子供たちに頑張れ!頑張れ!と声をかけています。しかし、頑張って、頑張って心の糸が切れそうな人達への無責任な「頑張れ!」は苦痛の言葉だとも言われます。
目の前の子供たちは、できるのにやらないのか?やろうとしてもできないのか?「頑張れ!」と叱咤激励をすると心が動きやれるのか。やり方等の技術や方法を学べば、自信がついてやれるのか。気持ちや技能とは関係なく、能力的に不可能なのか。様々な実態があります。また、短期的に可能性はあるのか、長期的には可能性があるのか。子育ては難しい。毎日一緒にいるのに、なかなか分からない。今、「頑張れ!」と言ってやればいいのか、「大丈夫!」と言ってやればいいのか、「もうやらなくていいよ」と言えばいいのか。この一言で、もしかしたら・・・。この決断で、もしかしたら・・・。といつも迷ってきました。子育ては難しい。本当に難しい。そんなうちに、子育てを卒業し、老いて子に従う頃となり、自分に「頑張れ!」と檄を飛ばすようになって・・・。どう声をかければいいのか、親育ては難しいと言われる年齢となっている。