学校日記

校長室からの独り言23 真似ることと真似られること

公開日
2021/03/08
更新日
2021/03/08

校長室から

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 6年生の、卒業までのカウントダウンが始まりました。水橋西部小学校の大将として、6年生の子供たちは、今年一年、たくさんの伝統と文化を学校に残してくれたと思っています。コロナ禍で長い休校期間が明けた6月には、全校に折り鶴づくりを呼びかけました。クラスの仲間ともどの程度関わっていいか、教職員も手探りの状態だった頃です。6年生は、登校した子供たちが黙々と過ごすことができる折り鶴づくりを提案し、その折り鶴づくりにコロナに打ち勝とうとメッセージを込め、病院や施設に贈りたいと考え、実行しました。低学年の教室を訪れ、感染症に注意しながら、少人数での縦割り活動を自然発生的に行っていたのも6年生でした。ホームページ記者も、クラス全員が記者として投稿したのも、6年生が一番手でした。運動会等の行事、委員会活動も熱心に取り組み、数え切れない学校への貢献度だったのではないでしょうか。
 そんな6年生の教室を覗くと、担任の松原先生から、「みんなの行動は、どんな風に見られているかな?」と問いかけられているシーンを幾度となく目にしました。最高学年としての意識を問い返されていたのです。6年生の姿を見て、在校生は育ちます。それが学校文化として、脈々と流れます。在校生から見ると、6年生の一つ一つの行動や仕草が格好良く見えるに違いありません。真似ることが、在校生の学びとなり、生活となります。ある学校では、“真似をせよ、よい真似をせよ、そのうちに自分のものになりてくるなり”というスローガンが掲げてある程、子供たちは見て学び、真似て学ぶということです。よい姿を示し、真似させてくれた6年生、いや、卒業生に感謝です。ありがとう。