校長室からの独り言24 力を合わせて・・
- 公開日
- 2021/04/12
- 更新日
- 2021/04/12
校長室から
春うららかな日差しとなり、年始めの大雪で通勤に桁外れの時間がかかったことがかなり遠くに感じられます。豪雪では、我が家の前の道も除雪車が入ることもなく、手作業での除雪では間に合わず、数日悪路となっていました。何度となく車が雪道で動かなくなる事態となり、救出に。それは他人事ではなく、翌日には我が身に。1時間以上も脱出を試み、JAFに救助を依頼するも、3日後になるという返事。車救出の人出は、近所の人、通りすがりの人と、数が増していきました。スコップで雪を動かす人、車を押す人、タイヤの下に挟むものを持ち寄る人、様々な知恵や力の有り難さを感じ、迷惑をかけていることも忘れて、私の心は温かくなりました。
年度初め、各クラスでは、どんなクラスにしたいか話し合いながら、学級目標が設定されます。学級目標に、協力という言葉が入るクラスもたくさんあります。一人ではできないことが、集団での自助、共助となり、大きな力となります。また、仲間と何かを成し遂げることの成就感が、集団で過ごす喜びとなります。特に学級は、目標に向けて様々な課題を解決する過程を共有できます。課題解決をみんなで話し合って、よりよい知恵を出し合います。議論に対しての後進国であった日本に、一時期ディベート形式の話し合いが流行しました。しかし、議論を楽しむ欧米式話し合いも魅力的ですが、本当の解決に向けた、本気の話し合いを経験し、仲間と共に、協力することの楽しさを知ることができるのです。“学級”という文化をもっている日本だからこそ、仲間と共有できる大切な時間を学校はもっているのです。