校長室からの独り言30 「ねえ、どうして・・?」
- 公開日
- 2021/08/02
- 更新日
- 2021/08/02
校長室から
様々なくらしの場面で、「ねえ、どうして・・?」「何で・・・?」と子供たちに尋ねられること、数多くあるのではないでしょうか。様々な偉人伝の中の少年少女も、質問攻めで親たちを困らせていたようです。世界で名をはせた偉人たちは、探究心に満ちた少年少女時代だったから、なおさらそんなこと多かったのかもしれません。新学習指導要領では、問いをつくることも学力であると言われます。「不思議だなぁ、どうしてそうなったのか」という、問題を提起できることが探求の始まりであり、大切な動機付けとなるのです。
「不思議だなぁ、どうして・・・?」という、あたりまえのことがどうして新学習指導要領で大切にされているのでしょうか。私たちの学校生活を思い返すと、問いを解くことが学習だったのです。そのうちに、不思議に思わない生活に慣れ、受身でいることが楽になってきます。「勉強って本当は楽しいもの」とよく言われますが、考える楽しさや難しさという、学ぶ過程の学習の本質的な面白さではなく、できたという成功による結果主義的な面白さだったような気がします。子供たちが本当の学ぶ楽しさを身に付けるためには、自分から問いを見付け、主体的な学びを重ね、探求的な学習する過程に感じるのかもしれません。「おや不思議だな?変わったなぁ」と思ったことを自分の目で確かめ解決していこうとする、飽くなき探求する心、子供たちの中に存在するそんな芽を大切に大切にしていくために、「ねえ、どうして・・?」を受け止め大切にしたいものです。夏休みは、チャンスです。