校長室からの独り言33 コロナ感染症被害からの・・
- 公開日
- 2021/10/13
- 更新日
- 2021/10/13
校長室から
ワクチン接種で簡単に収束するのではという思いがあっただけに、子供たちにも脅威を及ぼす変異種の存在に、まだまだ心安まらないコロナ事情です。子供たちの中のマスク生活や、感染症予防の手洗いやうがいの励行、ソーシャルディスタンスの生活様式も日常化していることが何にも増して、有り難いことだと感じています。しかしながら、この1年半を振り返るに、このコロナ感染症による悪影響は様々なところに出ていることを感じています。まさに子供たちはコロナ感染症被害者なのです。
本校の伝統的なファミリー活動を昨年度は、全く行うことができなかったこと。感染症対策に万全を期しながら、探るように行った行事においても、例年のようにファミリーを基盤として行うことができなかったこと。このファミリー活動が、学年単級の本校においては、学校の中での自分の立ち位置を理解する大切な場だったのです。○年生らしさは、複数の学級があれば比較しながら自分たちの学年の立ち位置が理解でき、自ずと「○年生らしく」なっていきます。しかし、本校のような単級では、比較する学級がないことを縦割りのファミリー活動で補い、ファミリー活動の中のお父さんやお母さん、お兄さんやお姉さん、長男や次男の中に、それぞれの学年の意識を確かにしてきたのです。コロナ禍、そんな学校文化の停滞が、経験すべき発達に応じた学年の意識を欠如させたところがあります。学習発表会での異学年交流や縦割り活動の復活で、少しずつコロナ感染症被害から子供たちを救出できると信じています。