校長室からの独り言8 学びを深めていきます!
- 公開日
- 2020/06/15
- 更新日
- 2020/06/15
校長室から
子供たちの大きな声でのあいさつにコロナ対策は大丈夫かと思う反面、担任との関係が良好なことに安堵もしています。子供たちは、居場所を見つけると声が大きくなります。言葉数が増えます。安心できる場では、自分の事を話したい、聞いてほしいと「先生、先生」と話しかけてきます。仲間にも自分を開示していきます。授業中でも、安心できる場を確保した子供たちは、失敗を怖がらず、仲間の笑いや叱責にも怯みません。学級集団が居場所でなければ、どんなに話し方を教わっても、何度注意されても大きな声での対話とはなりません。
「エジソンの100の失敗は、百の経験」という言葉があります。学級は、エジソンのような数多くの挑戦と失敗が仲間の数だけ存在します。仲間の成功や失敗を聞き合うことで学びを深めます。仲間の経験を自分事として聞ける安心できる仲間関係が、自分の経験としての学びを深めていきます。少人数での学習の方が伝達はしやすいし、個別の指導はしやすいかもしれません。しかし、学校はたくさんで学習する大切な場所であることを指導者が理解し、子供たち一人一人の考えを大切に、仲間との違いを問い返しながら、それぞれ自信がもてる考えをつくります。そんな、学級という学びの場を大切にしているのです。学びの基礎とは、基となる大切な居場所づくりに他ならないと、子供たちの様子から再確認することができました。