校長室からの独り言12 何度も何度も、しつこく繰り返す
- 公開日
- 2020/08/20
- 更新日
- 2020/08/20
校長室から
長期の休み前には、生徒指導、生活指導上の注意点が配付されます。その季節特有の事故やけがへの対策を含め、長期休業ならではの気の緩み、普段とは異なる子供たちへの誘惑の罠に対しての指導を重ねます。学校でのこの指導を家庭で行うと、「そんなこと、わかっとる。しつこい」と言われそうなくらい、毎度毎度の指導となります。教育って、結構、口うるさいものです。繰り返し巻き返し諭していきます。
学校も家庭も教育は同じではないでしょうか。私などは、80歳を超える両親に、未だに注意されるし、未だに心配され、口うるさく繰り返し巻き返し同じ事を言われています。50年以上も。そんな言葉の積み重ねが、しつけの糸から本縫いの糸となり形作られているのかもしれません。初任の時、生徒指導の折りに先輩の先生から言われたことを思い出します。子供たちに教えたこと伝えたこと、今分かることもあれば、10年後、20年後に分かることもある。だから、伝え続けなければならない。教育とはそんなものなのだと。何度も何度も繰り返されていることが、ある時自分の経験等と重なり、腑に落ちる瞬間があります。そこまで何度も何度も、一種の擦り込みのように教え伝えていくのです。教育は先生が教えたから、子供が学んだという単純な公式は成り立ちません。だから、何度も何度も繰り返す。分かって欲しいと思うから、伝えたいと思うから・・・。たとえウザいと言われても。